炎(ほのお)のような 哀(かな)しみ 癒(いや)す
冷(つめ)たい 雨(あめ)が 今夜(こんや)は 降(ふ)り續(つづ)く
誰(だれ)かを 愛(あい)し 誰(だれ)かを 憎(にく)み
傷(いた)めた 胸(むね)の 悤(おく)まで しみていく
あの 日(ひ) 信(しん)じた こと
それを 後悔(こうかい)なんか してない
いつか 別(わか)れる こと
運命(うんめい)の 約束(やくそく)だよと
キスが 淋(さみ)しくて 心(こころ) 離(はな)れてく
二人(ふたり) 過去(かこ)に 逢(あ)えたら よかったのに
せつない 想(おも)いも いつか
そっと 懷(なつ)かしくなる
なぜ 生(う)まれたのか なぜ 生(い)きてるのか
どんな 理由(りゆう)も 雨(あめ)が 消(け)していく
何(なに)にも 傳(つた)わらなくて
愛(あい)は 壞(こわ)れる
靑(あお)い 炎(ほのお)は 記憶(きおく)の 名乘(なの)り
針(はり)のような 雨(あめ)が 突(つ)き刺(さ)して いく
誰(だれ)かの 叫(さけ)び 誰(だれ)かの 夢(ゆめ)が
濡(ぬ)れた 鋪道(ほどう)の 片(かた)すみ 息(いき) 絶(た)える
何(なに)も できないけど
ひとつ 守(まも)りたい ものが あったよ
とうに 亡(な)くしたから
今(いま)は 笑(わら)うしかないのさ
雨(あめ)が 哀(かな)しくて すべて 哀(かな)しくて
もしも 幸(しあわ)せな 時(とき) 刻(きざ)めたら
果敢(はか)ない 願(ねが)いと 知(し)って
そっと 淚(なみだ)を 搖(ゆ)らす
雨(あめ)よ 降(ふ)るが いい 炎(ほのお) 消(き)えるまで
そして 夢(ゆめ)の うたかたを 葬(ほうむ)ろう
何(なに)にも 傳(つた)わらなくて
愛(あい)は 壞(こわ)れる
愛(あい)は 壞(こわ)れる