308少女病 - 魔法仕掛けのリゼッタ
歌名:魔法仕掛けのリゼッタ
歌手:少女病
专辑:黎明ローレライ
制作:賴潤誠
「魔法仕掛けのリゼッタ」
Lyrics:少女病/Compose&Arrange:RD-Sounds
Vocal:Mitsuki
Voice:名塚佳織

人里離れた地に安寧を求め 
隠れるように生きていた二人

ah... 忙しげに 研究を続ける隠者
ひたすら苦しげに 眠ることも惜しむほどに
ah... その主人に 仕えるは魔法掛けの
少女の形した 精巧なる人形
魂持たぬツクリモノ 
けれどそんな扱いを受けることなく
娘のように愛され 少女人形は主を支えていた

ふたりともに向かい合って過ごす
瞬間は多くないけど
食事の時間だけはたくさん話せた 
一日の中特別なMemory
絵本を読み意味がわからず開く
「愛とはなんですか?」
どんな疑問にさえも 
丁寧に答えくれた主がはじめて戸惑う――――
その言葉の意味はそれぞれ 
人により異なるという
「リズにとって愛は?」 答えはわからずに……

「次の休日には、街に買い物にいこうね」
『主にそう告げられたリズ。
隠者が以前に休日をとったのはいつだっただろう。
それは遠い昔のことのようにさえ思えて。
それでも健気に、
その日が訪れるのを待ち続けた――――』

ah... 「僕にとっての愛とは、その人のために
何かを見返りなく 与えることなのだろう」
主は深い戸惑いを隠しきれず 懸命にそっと囁く
「たとえば、それは君の命吹き込んだように」と

大きな手で撫でてもらうことは、とても嬉しいけど
その手に力はなく疲労を感じて 
支えきれない無力を呪った
なんのための研究かも知らない
無知で莫迦ば私
どこかへ連れていっれ、なんてこと言わない。
ただもう少し休んでくれたら――――
考え込む背中――――そこに
寄りかかるだけではなくて
少しでも頼ってもらえる存在になろう……

ずっと根を詰めて休むこともせずに
没頭した報いか
力尽きて倒れる隠者の寝顔は、
解き放たれたように安らかに……

『隠者の研究は、このままでは長くは持たず、
動きを止めてしまうかもしれない少女のためのもので――――。
彼女に眠りと死の違いはわからず、
ただ主が起きるのを待ち続けていた……』

「こんなにゆっくりと眠ってくださるのは久しぶり。
お仕事が一段落ついたのかしら?
次の休日には、一緒に買い物にという約束。
その日も遠くないのかもしれない。
どんな服をきていこう。
わかった気がした。
私にとっての愛とは、その日を待ち続けること。
ふたりで過ごす休日。きっと、素敵な一日になる――――」

www.lrcgc.com 賴潤誠制作