174陰陽座 - 道成寺蛇ノ獄
歌名:道成寺蛇ノ獄
歌手:陰陽座
专辑:魑魅魍魎
制作:賴潤誠
陰陽座 - 道成寺蛇ノ獄
作詞∶瞬火
作曲∶瞬火
www.lrcgc.com 賴潤誠制作

限(きれ)ない 闇を 擦(なす)りて
仄白(ほのじろ)い 雨が降る
濡(そぼ)つる 螟蛾(めいが)の翅(はね)を
穏やかに(も)ぎ落とす
もう 何も 視(み)えぬ
瘧(わらわやみ)の中
深く深く 沈みたい

止まない雨を 集めて
仄暗(ほのくら)い 闇が 眩(く)る
時雨(しぐ)れることも
忘れた 眼鞘(まなざや)を 閉(と)ざす為
もう 誰も知らぬ 黄泉國(よもつくに)の底
ずっと ずっと 焼かれたい

嗚呼 恋の歌を 嗚呼 彼に伝えて
嗚呼 遠き風に 愛おしき 声を聴く

.......
旅の 縁(よすが)に 戯(ざ)れて
誑(たら)した 女(おみな)
見目麗(みめうるわ)しく
艶事欠(つやことか)かぬ
色女(いろめ) 何時(いつ)か
番(つが)うと容易(たやす)く包(くる)め枕(ま)いて
畢(おわ)るや否(いな)や
穴(けつ)を捲(ま)くりて 帰路(きろ)へ

何処(いずこ)へ 失(う)せた
愛しき 男(おのこ)
失われたのは 花 決して
違(たが)わぬ 貴方(あなた)の 匂い
詐(いつわ)りの 業(ごう)に 泣いて
此(こ)の儘(まま) 往(い)かないで
彼(あ)の日が堕ちてゆく

........
頑(かたくな)に迫(せま)る
蛇心(じゃしん)の嬌笑(きょうしょう)
抗(あらが)い 膠(にべ)も無く
戯言(けごん)の契(ちぎ)りを
片腹痛(かたはらいた)しと
足蹴(あしげ)にすれども 無駄

嗚呼 せめて 只 一言(ひとこと)
「其方恋(そなたこい)し」と 聞かせて
嘘でも偽りでも どうか其の傍(そば)に 居させて
噫(ああ)逢瀬(おうせ)重(かさ)ね重(がさ)ね
恋(こ)うる 心 更に 燃え上がる 噫(ああ)

立ち籠(こ)める 夏霞(なつがすみ)
憧れは 泡と消(き)ゆる
止めどなく 流れ 落(お)つるは
悔いの泪 貴方を信じて

野辺(のべ)に 咲く 花にさえ
憐(あわ)れびを 向けように
人でなく畜生(ちくしょう)の道を只
這(は)いずれば「恋いもせぬわ」と
余りと言えば 余りない言い種(ぐさ)

........
臠(にく)が爛(ただ)れる
残酷(ざんこく)の雨
蛇(くちなわ)の獄(ごく)の中
生きて帰さぬ 骨も残さぬ
其の罪を 悔して死ね
今更 呼ばないで
もう直(じき) 楽(らく)になる

愛しい 人を 殺(あや)めた
贖(あがな)いの 雨が降る
止まない雨を 集めた
滾(たぎ)つ瀬に 身を委(まか)す

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